全国各地から、子育てで悩んでいるというお母さんやお父さん、おばあちゃんやおじいちゃんなど養育者のみなさまから電話が来ます。特に「本当に困っていることを話す場がない」とおっしゃる方が多いのです。日本も福祉先進国フィンランドのように、地域に信頼できかつ専門性の高い気さくな保健師さんがいるネウボラのような仕組みが早くできるようになったらいいですね。
むぎのこでは、発達に関する相談、子どもの障害のこと、不登校、思春期の様々な問題、夫からのDV、妊娠に関する悩み等幅広い相談を、心理士、看護師、栄養士、保育士などが電話で受けています。その相談をきっかけに、必要に応じて心理カウンセリングを提供したり、ソーシャルワーカーの方と一緒に支援を提供してくれる他の公的機関へ行くこともあります。
心理支援には、こころの傷を癒すためのトラウマケアや個別カウンセリング、 カップルカウンセリング、グループカウンセリングなどがあります。
勇気をもってかけてくださった一本の電話を大切に、出来るだけ気持ちが和らぎ、解決できる方向で相談支援を行っています。またむぎのこのお母さんを中心とした自助グループもあり、当事者同士の悩みを語り合う場も大切にしています。(虐待されてきたグループ、子どもを攻撃してしまいそうなグループ、アルコール関連グループ、性的な被害を受けたグループなど様々なグループが、月1~2回集まっています。)